日本運行システム

NUS TOPICS(8月号) 2024 年 8 月 1 日

あおり運転にあわないためには!

 お客様の命をお守りするための正しい「安全運行」が、あおり運転をするような人からすると「もたもた」「ウザイ運転」となる場合があります。あおり運転を受けないための対策が必要です。
 運転中は、常に周囲の車の状況を把握しながら運転をするのが基本で、周囲を把握しないことによって、不要なブレーキをかけて、あおり運転を受けるおそれがあります。周囲の車や道路の混雑といった状況に合わせた運転をすることも、あおり運転を受けないために心掛けています。あまりにも遅い速度で運転していると、あおり運転を招いてしまう可能性があります。我々役員車両は、目の前の信号だけではなく、その先々の系統化された信号動向を見据えて計画的で無駄のない加速・減速をしながら、模範的なスピードで走行しますが、先を見ず刹那的に加減速する他車との関わりも充分考慮することが大切です。走行速度に限らず、クラクションやハイビームなども周囲の状況に応じて正しく使用します。あおり運転を受けないようにするためには、むやみに他の車を刺激しないようにします。

サンキューハザード!

 他のドライバーに感謝の気持ちを示す「サンキューハザード」は後方車両に道を譲ってもらったときなどにハザードランプを2、3回点滅させる行為です。
 ハザードは本来緊急時に警告する物であって、例えば駐車場でバック駐車するときには、他のドライバーや歩行者等に駐車の意思を伝え危険を警告する物です。高速道路では、渋滞に近づいたときにハザードランプを点滅させますし、追突されないように、前車と車間距離を開けて後続車にハザードを出します。
 但し、ハザードを出すために、視線が下がって下を向いて「前方不注意」になってしまっては本末転倒なので、ハザードを出すことに捉われないことも大切です。交通マナーとは義務では無く、さりげなく相手に示す安全な愛であります!早めのウインカーやライトオンなど、相手が合流しやすいようにスペースを開けてあげたり、マナ―アップを心掛けます。

タイヤの空気圧!

 タイヤの空気圧は適切でないと、様々な危険を招く恐れがあります。空気圧が低い場合、乗り心地が悪い、燃費が悪くなる、タイヤの変磨耗につながる、走行安定性が悪い、バーストの恐れ等が考えられ、逆に空気圧が高すぎると、タイヤの変磨耗やダメージ、また低いときと同じように乗り心地が悪くなります。
 この季節は気温が上がり路面の温度が高くなります。タイヤ内の空気が熱膨張により凡そ1割程度高くなり、タイヤの負担というのは見た目には分かりにくいですが相当なものになります。
 タイヤ4本に空気を入れる、その手間を惜しまないだけでタイヤの寿命と安全性、乗り心地が確保することと同時に、タイヤは命を乗せていると認識を肝に銘じて空気圧をチェックします。

業務関連報告

合成燃料(e-fuel)!

 脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギー由来の水素(CO2フリー水素)と、工場などから回収したCO2や、将来的には大気中から回収されたCO2より製造される合成燃料の開発が取り組まれてます。
 9リットルのガソリンが入っている車両に、合成燃料1リットルを充填しテスト走行を行い、感想は通常の運転感覚と全く変わらないという結果が述べられています。
 また合成燃料は、エネルギー密度にも優れていること、既存インフラ設備を活用できること、液体燃料であるため貯蔵・輸送も容易など、様々な利点があるそうです。ガソリン価格高騰が続く中、近い将来この様な原油に頼らない燃料が出来れば燃料価格も安定し、なお且つSDGsにも貢献できるため、早期の供給開始が待ち遠しい限りです。