日本運行システム

NUS TOPICS(8月号) 2023 年 8 月 1 日

大雨での運転リスク!

 大雨は発生頻度が年々増加傾向にあります!水害による車両トラブルは決して他人事ではありません。我々USTの視界が悪くなるのは勿論のこと、歩行者や自転車などの交通パートナーも、雨風のために車両の存在に気が付きにくくなります。お互いに気が付きにくくなる事は、とても危険な状態です。大雨の時は、相手がいつもより気が付いて「いないかもしれない」と思って運行しなければなりません。
 目的地までの間に、冠水しやすい道路や川沿い、アンダーパスがないかを確認しておきます。これらの道路は大雨の際に通行止めや渋滞が発生する可能性があるので、迂回ルートの利用も考えておきます。迂回ルートは、「点と線」でけではなく「面(ハザードマップ」でとらえなければいけません。もし走行できたとしても、冠水路は非常に危険です。河川の増水や冠水の可能性がある道路には、様々な標識・案内が設置されているので、常日頃から意識しておきます。

服装の乱れに用心

 この時期洗車や暑い中での待機中等で汗を沢山かく事があり、そのままにして業務に取りかかると自分自身も、お客様に対しても不快な思いをさせてしまいます。そこで着替えを用意し、そして着替えをした際その場で身なりを必ず確認します。
 クールビズの季節になり、お洒落なシャツを着られている方が多くお見かけしますが、サービス担当者としての基本は白のYシャツです。ノーネクタイとなりますが、いざと言うときに備えて、ネクタイを常備します。
 暑さが厳しい時期なので身嗜みが疎かになる季節ですが、そんな時こそ基本のかたちを守り、相手に良い印象を与えるひとつの手段としてしっかりチェックを行い夏を乗りきります。

車両火災の原因と対処

 交通情報で「○○高速道路で車両火災の為通行止めです」等のお知らせを見聞きした事がありますが、最も多い原因は「排気系からの出火」です。燃料やオイル等着火物が漏れたり、可燃物が接触したりする事で高温になる排気系で引火火災が発生するケース等です。次いで「内部配線からの出火」ですが、こちらは漏電・スパークといった電気系火災です。さらに、エンジンの空ぶかし、たばこの投げ捨てや不始末、ライター・スプレー缶等の車内放置 また稀ではありますが、ペットボトルが原因の「収れん火災」です。「収れん火災」とは、レンズ等により光を集めて熱を発生させ、付近にある紙や可燃物に引火し発生する火災の事です。車両は、いつも燃料という大量の可燃部を乗せて走行しています。火災には十分注意して、お客様の安全を第一に日々の業務を行います。

業務関連報告

猛暑におけるタイヤ空気圧
 昨今の猛暑は9月頃まで続く傾向です。猛暑時のタイヤの空気圧ですが、夏場の路面温度の上昇により、空気圧が上昇します。例えば路面温度が50℃に上昇すると、タイヤの空気圧は14%~18%上昇します。空気圧をメーカー基準の240kpaにした場合、夏場では270kpaになります。しかも、路面温度だけではなく走っている走行抵抗や、エンジンから伝わる熱などによりタイヤの空気圧は、それ以上に上昇する恐れがあります。更に高速道路では、高速走行によりタイヤの熱も上がりやすくなり、猛暑の日には路面温度は、それ以上になる可能性もあります。
 以上の事から、夏場は空気圧を高く入れて高速道路を走行すると空気の膨張により「タイヤが破裂」という危険があります。夏場は、このようなリスクを考慮して空気圧には充分気を付けます。