日本運行システム

NUS TOPICS(7月号) 2023 年 7 月 1 日

大地震が発生したら!

 大地震が起きた時の注意点として、まず大きな地震のときには停電が予想され、その場合には信号機が消えてしまいます。警察官が手信号で交通整理を行う交差点もあるとは思いますが、発生直後や大きくない交差点などでは手信号の交通整理は行われないことが考えられます。手信号を理解しておくことと共に、信号が全く機能していない状態を想定しておきます。
 運転中の場合は、他のクルマや障害物、建物等に衝突などしないように注意しながら、交差点を避け左側に寄せ、一旦停止します。近くに駐車場などがあれば、速やかにそちらに移動します。目的地に到着した後は、クルマを使用はせず、出来るだけ安全な方法により、クルマを道路の左側に停止させ、地震情報、交通情報を聞き、周囲の状況に応じて行動します。

暑さ対策!

いつでも、どこでも、誰にでも条件次第で熱中症にかかる危険性があります。普段からできる対策として、水分をこまめに取る、キチンとした食事を取る汗をかいた時には、塩分補給をする、気温、湿度や熱中症指数などに注意する等々、正しい予防法を用い熱中症に気を付けます。
 また熱中症の発生には体調が大きく影響します。自分の体調管理にも充分注意します。適度な水分補給も必要ですが、暑いからといって飲みすぎや冷たいものの食べ過ぎに注意します。また洗車などで、大量の汗をかいたまま業務にあたると不快な匂いの元になります。この時期は替えのポロシャツを着用し、洗車後は冷感シートなどで、汗を拭いてから業務にあたります。

夏場の洗車!

気温が高い夏は、洗車しやすい季節ではありますが、間違った洗車方法で逆にボディを傷つけてしまうことになりますので、注意して行います。
 直射日光の下で洗車を行うと、水滴や洗剤が急速に乾燥し、水垢やシミが残りイオンデポジットになってしまいます。管理車両の輝きを保つためにイオンデポジットについて正しく理解をして予防と対策を行い、涼しい場所や日陰で洗車を行うことが重要となります。洗車を始める前に、車体が直射日光や熱で温まっていないことを確認します。夏だけに限ったことではないですが、特に気温が高い日は素早く拭き上げを行うことが重要です。水滴が残りイオンデポジットにならないようにできるかぎり迅速に拭き上げます。

業務関連報告

次世代電池

近年、電気自動車(EV)の普及とともに、その安全性の高さと高容量で、自動車メーカーや電機メーカーで研究開発が行われている「全個体電池」の実用化が注目されています。
 今のリチウムイオン電池を使ったEVに比べ、航距離が2倍超になる見通しです。全個体電池は今のリチウムイオン電池で使っている液体の電解質を個体に置き換えたもので、液が漏れて発熱、発火する恐れがないうえ、エネルギー密度が高いので車両の航続距離が伸ばせます。使い続けると能力が落ちるという耐久性の課題は数年前に克服し、今は量産に向けた開発に入り、市販車に搭載することを目指しています。
 脱炭素化に向けて、水素自動車の開発など自動車業界でも、あらゆる取り組みが行われていますが、次世代電池の開発も、まさにその一環です。