日本運行システム

NUS TOPICS(8月号) 2022 年 8 月 1 日

渋滞緩和の起点を提供!

高速道路の料金所やJCT(ジャンクション)等、渋滞が発生しやすい場所での主因は何かというと、「事故」や「工事」とういイメージがありますが、実は渋滞原因の73%が交通集中によるものです。その他の交通集中による渋滞の発生箇所としては、上り坂及びサグ部が61%となっています。
 これらの渋滞を緩和するために、「渋滞吸収走行」が推奨されています。「渋滞吸収走行」は渋滞に加わるクルマの数を減らすための走り方です。予め十分に車間距離をとって走行し、交通量が増えてきた時点で速度を抑え、車間を詰めすぎないよう走ることです。この車間距離がクッションの役割をはたし、前のクルマが大きく減速しても、速度を保って走行できます。スピードを控える役員車は、渋滞ペースメーカーのように見えますが、不必要なブレーキは踏まないよう走っているので、流れの淀みを距離で吸収する「渋滞吸収走行」を実践しているのです。他のクルマが急に車線を変えて前に入ってくることもありますが、常に長めの車間距離はキープし、渋滞緩和の起点を提供します!

暑さ対策とニオイ取り!

今、注目されている簡単な熱中症予防策として「手のひらを冷やす」ことが注目されています。手のひらにはAVAと呼ばれる動脈と静脈を結ぶバイパスのような特別な血管があり、体温が高くなった時にだけAVAが開通するのです。AVAが多く分布している部分を冷やすことで効果的に身体全体を冷やすことができることができます。
 次にニオイ取りですが、身嗜みがキチっとしていても、汗の臭いがひどいと台無しになってしまいます。加齢臭も気になる40代以降、特に暑い今の季節、汗の臭い対策をしっかりと行います。汗をかいたらすぐに拭き取る特に首の周りやワキの下、背中、胸の間などは雑菌が繁殖しやすい場所です。水で濡らしたタオルなどで、きれいに汗を拭き取ります。汗で濡れた衣類はすぐに着替えられるよう、洗車時などは替えのシャツを用意します。

自動ブレーキ「AEBS」

 「AEBS」とは「Advanced Emergency Braking System」の略で、衝突被害軽減ブレーキを意味します。自動ブレーキは、主にカメラやレーダー、センサー機器を用いて対象物の位置や距離を把握しています。自動ブレーキの性能に大きな影響をおよぼすのは、このセンサーの精度です。ただし、センサーごとに長所と短所があるため、2つまたは3つのセンサーを組み合わせることで、互いの弱点を補い、安全性を高めています。センサーには、主に以下の3つの種類があり、暗闇で対象物との距離を検知する「赤外線レーダー」対象物を認識する「光学カメラ」電波の周波数で衝突の対象を検知する「ミリ波レーダー」です。日本では、2021年11月から「新型の国産車」を対象として自動ブレーキ義務化が制定されました。自動ブレーキ義務化の開始時期は、新型車かどうか、輸入車かどうかによっても異なります。自動ブレーキは、あくまでも運転のサポートシステムです。UST一人一人が、常に無違反・無事故・無苦情を心掛けて、安全でゆとりある運転で自動ブレーキを作動させない事を目指します。

業務関連報告

ゾーン30プラス!

ゾーン30とは、生活道路における歩行者や自転車の安全な通行を確保することを目的とした交通安全対策です。ゾーン30プラスは、これまでの警察による交通規制(ゾーン30)に加え、道路管理者による物理的デバイスの設置で生活道路を人優先の安全・安心な通行空間とするのがゾーン30プラスです。
 ゾーン30プラスにおける歩行者の安全対策として、速度を低減させる、サインカーブによるハンプ(路面に設けられた凸状)で物理的に速度を低減させたり、道路標示による交差点の手前でドライバーを注意喚起し減速を促し、防護柵により歩道への車両進入を防ぎます。
 道路管理者と警察が連携しながら、進入抑制対策、速度抑制対策等の物理的デバイスとの適切な組み合わせにより交通安全の向上を図ろうとする区域がゾーン30プラスです。