日本運行システム

NUS TOPICS(7月号) 2020 年 7 月 1 日

漫然運転は何故起きるのか!?

 漫然運転は何故起きるのか!?漫然運転は、慣れや緊張感が薄れたときに起きます。特にお客様が乗車されていないときや、業務が終了したあとの回送時に開放感で自己流漫然運転になりがちです。さらに新型コロナウイルスの感染及び拡大防止の為、マスクを着用して運行していることも、息苦しさのから集中力を欠く恐れがあります。
 慣れることは悪いことではありませんが、漫然運転を犯しては本末転倒です。慣れや経験を良い方向に生かし、慣れ=驕り、にならないことを心掛けます。安全運転リーダー会議年間スローガン「戒驕戒躁(かいきょうかいそう)Safety Drive」の意味である「驕らず、焦らず、騒がず、謹んで静かに堅実に」を高めていきます。

汗処理と臭い対策

 汗のニオイの原因は「無臭の汗と皮膚や垢(あか)」などの混ざり合った物が、雑菌によって分解されて初めて汗臭いニオイになります。乾いたタオルやハンカチでは、汗の水分を吸収する事は出来ても、雑菌によって分解されたニオイの素までは回収できません。本来、汗は無臭なのですが自分では気付かない場合があるので注意が必要です。
 汗の臭い対策として、まず着替えを用意することを心掛けています。洗車後などの汗をかいたあとや、業務の中間あたりに準備しておいた、ワイシャツや肌着、靴下を交換して、臭いを防ぎます。またデオドラント効果のあるグッズの利用も有効に活用しています。

ゴルフ場での洗車

 ゴルフ場での洗車で注意している点は、ゴルフ場の洗車場の水道水は、環境を重視して雨水を再利用した工業用水を使用していることが大半で不純物が多く含まれているす。そのため、この水で洗車を行うとデポジットが出来やすくなります。したがって、ゴルフ場での洗車は部分洗いと素早い拭き取り作業が不可欠になります。 
 車両全体を瞬時に拭き取ることは不可能なので、洗い順として上から下へを基本に、日の当たる天面を水洗いしてからデポジットが出来ないように天面部分を拭き取り、次にサイドの水洗いに移り、サイドの拭き取りを行います。このように工夫を凝らし素早く拭き取ります。

マスクの種類と効果

 サージカルマスクは日本では厳密に規格されていない為、米国試験材料協会規格を参考になりますが、約3μm(1μm=0.001mm)のバクテリア類を95%以上捕集(ろ過)できる能力、約1.7 μmのウイルス類を95%以上捕集できる能力、約0.1 μmの微粒子を95%以上捕集できる能力を一般社団法人全国マスク工業会が、商品に上記のような規格の表記をしています。
 N95マスクは、米国労働安全衛生研究所の規格に基づく表記で、アルファベットのNは耐油性なし(Not resistant to oil)を意味します。数字の95は、おおよそ0.3 μmの粒子を95%以上捕集する能力を意味します。